No.63 H16.11.20

 この原稿を書いているのは15日(月)の夕方です。いつもは大体水曜か木曜に書いていますので,今回は少し早く書いていることになります。というのは,今日からほとんどの市内公立中の期末試験が始まり,その結果が出る前に「塾生たちが今回のテストに対してどれだけの取り組みができたか」の総括をしたいと思ったからです。

 総じて言いますと,今回は今まで以上に頑張ってくれた塾生が多かったです。特に,勉強の質が格段に上がっている生徒が増えたのが実感です。量というものには限界がありますので「どのように質を高められるか」がポイントになってくるのですが,今回はその点で頼もしく感じられることが多々ありました。

 その子たちに今僕が一番伝えたいことは,「結果ではなく精一杯頑張ることこそが最も自分を高めるのだ」ということです。結果というものは人間を良い意味でも変えますが,悪影響も及ぼします。慢心がその最たる例です。しかし,頑張るという行為に悪影響はありません。今回全力で取り組んでくれた生徒にはこの頑張るという言葉の意味が以前とはまた違って伝わるのではないかと僕は思います。でも,もっと大切なことは「継続すること」です。1回や2回だけの頑張りにとどまるか,それともずっと頑張り続けられるようになるか,それが最も重要な分岐点となります。今回頑張った生徒には,その気持ちを忘れずに次からもさらに頑張り続けられるようになってもらいたいです。

 しかし,それとは逆に,勉強に対する取り組みがあまり変わらない生徒も残念ながら何名か見られました。しかも,周りが良くなってきただけに尚更それが目立つようになってしまいました。

 そこで僕はかなり悩むことになりました。なぜなら,勉強したくない生徒に勉強させることほど難しいことはないからです。更に,したくない生徒に無理やりさせたとしても,それは一過性のものに過ぎず,なかなか成績アップにつながるものではありません。怒ってもやらない。仮に怒ってやらせたとしても身につかない。習慣にもつながらない。まさにジレンマでした。正直に言いますと,塾経営だけを考えてそういった生徒たちには「ただ退室しないこと」だけを期待し,なしくずし的に接しようかとも考えました。でも,僕はそれを選択しませんでした。それで,勉強しない生徒には,やはり「勉強しなさい」と言い続けることにしました。そして,この言葉も伝えることにしました。「お前がどれだけ勉強したくないかはよくわかったよ。先生も勉強は嫌いだったからその気持ち本当に理解できる。でも,お前の将来を考えると先生はやっぱりどうしても頑張れる人間になってほしいから,これからもずっと,「精一杯頑張りなさい」と言い続けるよ。それも厳しく言い続ける。何回も言ってきたけど,先生はそれが一番大切なことだと信じているし,この塾はそのための塾なんだ。だからそれがもし嫌で辛いのなら辞めなさい。それで辞められるのなら先生も納得がいく。でも逆に少しでも頑張ってみたい気持ちが心の中に残っているのなら,逃げないで必死にくらいついてきなさい。精一杯やってみなさい。そこから全てが始まるから。必ずいいことが待っているから」と。

 人間は弱い生き物ですから,頑張ることは難しいことです。すぐに楽な道を選ぼうとしますし,その力も相当なものです。僕自身もその例外ではありません。そう考えると,頑張ることを継続させることなんてとても無理なように思えます。しかしそうだとしても。「とにかく今日一日を頑張ろうとすること」は誰でもできると僕は思うのです。実際のところ,僕も自分が頑張れているのかどうかはよくわかりません。しかし,毎日「今この瞬間を頑張ろうと思っている」のは確かです。ですから,僕は塾生たちがまず「頑張ってみよう」と思えるように,そして頑張れるようになった塾生には「これからも頑張り続けてみよう」と思えるように指導していきたいと考えています。

僕はそれが大人であっても頑張っている姿を見るのが大好きです。でもそれが塾生であれば,その喜びは数十倍にも膨れ上がります。故に,これからも塾生みんなが頑張れるように,少なくとも頑張ろうとしてくれるように,いつもいつまでも応援していきたいと思います。