No.75 H17.2.25

 いよいよ公立校入試まであと一週間を切りました。中3生のみんなは不安な毎日を送っていることと思います。振り返ってみると,今年の中3はほとんどが中3から入塾してくれたにもかかわらず本当に明るく楽しいクラスで,僕としては特に2学期以降は教えていても「本当に幸せだな。いつまでも教えていたいな」と思えるようなクラスでした。一人一人が個性的で,にもかかわらずこちらの言葉をしっかり受け止めてくれた本当に可愛い生徒たちでした。

 僕としてはこのクラスでこのメンバーで授業ができなくなるのがとても寂しくて仕方ないのですが,でもだからこそ最後は最高の形で終えたいと思っています。全員第一志望合格を達成して,みんなと喜びを分かち合いたいです。

 そこで,今回は1つだけ中3のみんなに伝えたいことがあります。それは,「合格する資格」についてです。

 僕は以前から合格する生徒には「合格する資格」というものが備わっているのではと考えています。そしてそれは,3つの要素から成り立っています。まず第一に「実力」です。これは当然です。ただほとんどの方が実力さえあれば合格できると思っているのではないでしょうか。しかし,それは大きな誤りです。実力は合格する資格のうち半分もありません。では,実力以上に大切なのは何かと言いますと,それは「入試当日の精神的肉体的コンディション」なのです。体調が重要であるのは言うまでもありませんが,それ以上に「精神的にどのような状態で試験を受けられるか」が僕は最も大切であると考えています。正直なところ,心身共にベストの状態で入試を迎えられれば実力不足など大した問題ではなくなります。それくらい重要な要素なのです。

 しかしそうであるにもかかわらず,ほとんどの生徒は入試の重圧のためにいい精神状態で受験を迎えられません。どうしても「落ちたらどうしよう」などと考えてしまいます。そこで,「どうしたら入試当日プラス思考で会場に向かい,力を発揮できるか」という方法論が必要となるのですが,一般的に明確なものはあまり知られていないようです。しかし,僕はそれに対しある確かな答えを持っています。それは,「自分自身と徹底的に向き合い,支えてくれた周囲の人々に対して感謝の気持ちを抱き,絶対的に自分を信じてみること」です。

 そもそも受験勉強を始めたきっかけは,全員「志望校に合格すること」だったはずです。そのために厳しい創優会の勉強にもくらいついてきたのでしょう。そう考えたら,入試当日「落ちたらどうしよう」などと考えるのは本末転倒です。むしろ,「今日のために頑張ってきたのだから,蓄えた力を絶対に発揮してきてやる」と思うほうが僕はむしろ自然だと思いますし,自分自身と向き合っていると言えるのではないでしょうか。実際そう思えた生徒は全員第一志望校に合格しています。

 次に,自分一人の力で高校入試を迎えられる生徒などほとんどいません。受験の費用と入学後にかかる学費さらに塾や家庭教師等にかかった料金まで含めれば,相当な金額となります。それを支払ってくれたことに対してどれだけ感謝できるか。他にもお弁当を作ってくれたり優しい言葉をかけてくれたりと様々な形で周囲の人々に支えられているはずです。特に両親に対してはいくら感謝してもし尽くせないほどでしょう。それに対して「感謝できる人間か」「やってもらって当たり前だと思う人間か」で僕はその人間のレベルが決まってしまうと思います。そして,その人間のレベルが合否を分けるのです。どうか感謝の気持ちを心から抱き,それをきちんと表現してください。

 最後に,自分を信じられるかどうかです。僕が札幌に来て塾を開いてから今までに最も大切だったことはまさに「自分を信じられるか」でした。会社を起こして経営するということは僕にとっても全くの未知なる事だったのです。信じられるのは自分しかありませんでした。そこで僕はむしろ逆に,「自分が自分を信じないで誰が自分を信じてくれるか。自分を信じられない講師に生徒がついてくる訳がないし,ご父母も信頼してくれるはずがない」と考え,とにかく理屈抜きに徹底的に絶対的に自分を信じることにしました。「自分がやれないはずがない」と毎日自分に言い聞かせました。その結果今に至っています。まだまだ未熟ですが,理想の塾に向かって少しずつ歩み続けていると僕は思っています。だからこそ,みんなにもこう思ってほしいのです。「自分にやれないはずがない。力を出せないはずがない」と。強い意志の力でひるみそうな弱い心を吹っ飛ばしてほしいのです。大丈夫です。今年の中3のみんななら必ずそれができるはずです。僕はみんながこのことを正しく理解し実践してくれると確信しています。

 とても高く険しい道のりであるからこそ,成し遂げた時の喜びも大きいのです。そしてその経験が人間を大きく成長させるのです。3月3日に中3全員が自分の夢をつかみ取るために強固な意志の力で弱気な自分に打ち克ち,立派に力を出し切ってくれることを,またそれが合格という結果に直結していることを僕は誰よりも信じています。最後の最後まであきらめず頑張ってください。