No.86 H17.6.4

 6月に入り,中高生にとってはいよいよ今年度初の定期試験を迎えることとなりました。特に中1生には全く初めての経験となりますので,少なからぬ不安をかかえていることでしょう。そこで今回は「試験勉強の取り組み方」について書いてみたいと思います。

 まず巷でよく言われる「テストで点が取れる生徒は頭が良い」という常識について考えてみようと思います。お電話でもよく「うちの子は出来が悪いから」とか「頭が悪くてね」とかいう言葉を耳にします。しかし,僕の率直な感想として,例えば頭の良さを5段階に分けたとしたら1や5に該当する生徒はそれぞれ1パーセントに満たないのではと思うのです。つまり,約99パーセントを占める生徒が2から4に該当するのです。また,今の塾生に当てはめてみても好成績を収め続けている生徒はやはり頭がいいのではなく,単にしっかり勉強しているのです。したがって,純粋なる頭の良さというのは少なくとも学校の定期試験レベルではそれほど重要な要素とは言えないと思います。実際,そのことを理解している生徒が良い成績を取っているのだと思うのです。

 では何がポイントになるかというと,やはり「意識」に尽きるのではないでしょうか。これは中1生に限らず中2・中3生や高校生にも当てはまることだと思うのですが,「これくらいやればもういいか」とすぐ思ってしまう生徒はなかなか良い結果を残すことができません。逆にどれだけやっても「まだまだ自分はわかっていない」と思える生徒はかなりの好結果を残し続けられるのです。したがって,「もう」と思うか「まだまだ」と思うかが分かれ目となるのです。家でも塾でも勉強するのは自分次第なので,すぐに満足せずに高い意識を保ちしっかり量をこなすことが大切だと思います。そして,それを実践してもらうのが創優会の役割だと思うのです。

 僕もそうでしたが,子供はただ勉強しなさいと言ってもなかなか勉強してくれません。また,仮にしたとしても低いレベルのそれで満足してしまいがちです。ですから,「勉強というのはただやるだけではやらないのとあまり変わりがなく,しっかりとした意識で取り組んで初めて意味がある」と常日頃から伝え続けることが大切なのだと思います。どの塾生にとっても勉強して成績が上がることは当然大きな喜びだと思いますので,やるからには結果を出せるだけの勉強をするということを早い段階で身につけた生徒から志望校へと近づいていくのだと思います。創優会としても6月は毎日12時から(土曜日は10時から)塾を開けて,塾生を応援したいと考えています。一緒に精一杯頑張りましょう。