僕には行きつけの居酒屋があります。
以前ほどいかなくなりましたが、
今でも2週間に1度くらいは顔を出しています。
そのお店は創作料理が自慢で
何を食べても大体美味しいのですが、
僕は料理よりもマスターと話がしたくて行きます。
マスターは僕の数少ない相談相手なのです。
今でも覚えていることがあります。
会社を設立したばかりで
何をしても上手くいかなかった時に、
ついついぐちをこぼしてしまったことがありました。
その時にマスターにこう言われたのです。
「あなたが自分で選んだ道なんだから・・・」
この言葉で目が覚めました。
もう十分すぎる言葉でした。
それから必死に仕事をしました。
9月も半ばを過ぎました。
この時期から受験生は不安定になり始めます。
なかなか思うように成績を残せていない生徒はもちろん、
順調にきている生徒までもが急にバランスを崩します。
ただ、精神的に不安定になるだけならいいのです。
そういう経験が人間の幅を広げるのですから。
しかし、それだけでは済まなくなる生徒も出てきます。
たとえば、勉強が手につかなくなったり、やる気がなくなったり、
志望校を下げようとしたり、中には、あきらめて逃げだそうとしたりする生徒さえいます。
初めて経験することですから、
それだけプレッシャーが大きいのでしょうね。
でも、そこでさきほどの言葉です。
「自分で選んだ道なんだから・・・」
自分を信じることが一番難しい。
でも、
自分を信じることから目を背けて
成功した人間など一人もいない。
その壁を乗り越えられるかどうか。
ただその一点に合否はかかっています。
受験戦争なんて嘘です。
そんなものはどこにもありません。
あるのはただ
「最後まで自分を信じられるかどうか」の葛藤です。
それに打ち克てれば、
合格は自動的についてきます。
何年も受験を見てきましたが、
それが「受験の正体」だと僕は思っています。
