No.236 H20.9.27

「現時点でわからないことは保留しておく」

精神科医の春日武彦さんは著作にて

これが「立派な大人としての条件の1つ」だと述べています。

「なるほどなぁ」と僕は目からうろこが落ちました。

わからないことは苦しい。

だから、少しでも早く答えを求めようとする。

でも、求めてもすぐに答えが得られるとは限らない。

そこで立ち止まる。

ここまではいいと思うんです。

問題はそこからどうするのか。

「結局考えるのを放棄してしまう」のか、

それとも「保留の状態を保ち続ける」のか。

春日さんは前者を子供、後者を大人と定義した訳です(と僕は解釈しました)。

でも、今回言いたいのはそのことではありません。

「自分で言葉を定義することの重要性」を伝えたかったのです。

世の中に流布している言葉はそもそも

「だれかがそのように解釈し定義づけたもの」にすぎません。

当然しっくりくるものもあれば、違和感を抱かざるを得ないものもあります。

他人のふんどしで相撲を取るようなものですから。

では、そこでどうするか?

僕は「その言葉の定義からやり直す」ことにしています。

春日さんが「大人」を上記のように再定義したように、

自分の語感にしっくりくる言葉へと置き換える。

そして、そういった言葉を一つずつ増やしていく。

僕はそのような行為を繰り返す過程で

視野と思考の限界を広げてきました。

言葉って

自分が思っているほど使いこなせておらず、

自分がイメージしているほど意味も確定していないのだと

つくづく思います。