No.350 H23.5.28

「メルトダウン」

原発関連で最近よく耳にする言葉ですね。

定義としては

「核燃料が原子炉冷却材の冷却能力の喪失により高熱で溶融すること」

なのだそうです。

簡単に言えば、核燃料が「芯から溶け(メルト)落ちてしまう(ダウン)」ということでしょうか。

 

でも、そう定義すると、

福島第一原発よりもメルトダウンが進行してしまっているものが

この国にはあるような気がしてなりません。

しかもそれは、この国の未来にとって「原発よりも大切なもの」であると

僕には思えてならないものです。

 

それは「教育」です。

この国の教育は完全に「芯から溶け落ちてしまって」います。

少なくとも僕の目にはそう映ります。

 

皆さんの中にも、政府のこの震災への対応を見るにつけ、

「もう国には任せられない」と憤った方も多いのではないでしょうか。

 

僕もこの国の教育に対する取り組みの浅はかさに、

同じ類の憤りをもう15年以上も前から抱いています。

 

もちろん、現場では熱心にやっている先生方も多数いらっしゃいます。

でも、いつまでたっても教育に対する国自体のヴィジョンが見えてこないどころか、

単なる「場当たり的」かつ「小手先」の対応に終始しているのです。

 

20年前、日本の教育は世界最高水準と言われていました。

世界中が「日本の教育に学べ!」と躍起になっていました。

でも今はもう、先進国中最低の水準と言われています。

 

震災や原発の対応と同様に、もう国任せではいられません。

 

では、どうするか?

とても難しい問題ですが、やはりなすべきことは1つだと思います。

 

今目の前にいる子供たちのために、

大人たちが今の自分たちに出来ることは何かを本質的かつ具体的に考え抜き、

それを着実に誠実に具体化していく。

それしかないと僕には思えます。

 

願わくは、

その姿を間近で子供たちが見ることで何かを感じ学び取ってくれれば、

それだけで可能性が少しずつ広がってくるような気がします。